近すぎても遠すぎてもダメ
先日、インターネットで面白い相談事を見ました。
仲の良い友達と2人で旅行に行ったのですが、ギスギスした状態が続いて楽しくなかったと言う内容です。1人は自分の思うがままに行動するタイプで1人はお節介。「こうして欲しい!」という行動をしてもらえずにフラストレーションが溜まった結果が微妙な関係に発展してしまったそうです。
人生は長いですから、親友との関係も常に一緒とは限りません。気疲れしない仲間と居るはずなのに疲れてしまったという経験もあるでしょう。1度、人との距離を再確認してみませんか?
ヤマアラシのジレンマ
ヤマアラシの背中にはトゲがあります。仲の良い2匹でも、一定以上の距離は近づけません。それ以上近づくと怪我をしてしまいます。人との距離感も一緒です。
男勝りで豪快な人はしっかりしていますが、物事をはっきりと答えます。傷ついてしまう人も多いでしょう。そういう人はトゲが大きいのです。逆に優しい人はトゲが短いため、人の近くに行こうとします。近づきすぎて相手のトゲが刺さってしまいます。
友人との距離は波がある
学生時代からの仲間は常に一緒の関係ではいられません。それぞれの人生があり、バラバラに成長を続けています。1人が疲れて甘えたい状態でも、1人はピリピリしているかもしれません。
相手のことを知っているからと言って甘えすぎてはいけないんです。本当に信頼しているのなら、その人のことを思って物事を考えなければいけません。
求めすぎるのを止めよう
「自分のことは自分でやって当然」ここを忘れてしまうと友人関係はギクシャクします。プライベートでも自分の細かい部分を叱ってくれる人は大切な友人です。決して失ってはいけません。
まずは「何かをしてもらうこと」から卒業しましょう。
お互いが依存する関係にならないよう、自分は自分・相手は相手のスタンスで構えていると程よい距離感に戻れます。無理をして相手の言う事を聞く必要はありませんし、相手の要求に答える必要もありません。
自己主張しないと楽になる
私はついついムキになる事があります。頭の中では相手が正しいと思っていても、自分の思いを伝えないとどうしようも無いのです。
よくよく考えれば、ケンカをしている訳ではありません。相手の意見は尊重するだけで良く、反抗する必要は無いんです。無駄な自己主張を止めると穏やかな関係になります。
疲れた時は優しい人と
それでも特定の友人と会うことが疲れてしまった場合。1ヶ月ほど会うのを止めましょう。無理に拒絶する必要はありません。やんわりと断り続ければ良いのです。
疲れた時はトゲの短い意見を聞いてくれる友人と遊びましょう。自分が落ち着いてくると、距離を取っていた友人とも自然に元の関係に戻っていきます。こんな関係が理想の親友ですよね。
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仲が良いからこそ相手の欠点を伝え、直して欲しい部分を言わなくてはいけません。時には言い合いにもなるでしょう。落ち着いてみれば自分の悪い部分にも気づけると思います。恥ずかしいかもしれませんが、素直に謝りましょう。
友人関係とは信頼関係の証です。距離感は揺れ動いても芯になる部分は変わりません。無理をして会い続けるから「友達」では無いのです。