製造コストの高い服を安く買えればお得だと思いませんか?
予算をかけて作った服は生地やデザインにこだわることができるので、良い製品が多くなります。そこで今回は原価率の高いファッションブランドを3つご紹介します。
皆さまのご参考になれば幸いです。
1.原価率とは
原価率とは仕入値÷価格×100%で計算できる、売上に対する原価の割合のことです。
3,000円で販売されている服の仕入値が500円なら16.6%の原価率です。
原価率が高ければ高いほど良い服かと言えばそうでもありません。大量生産や人件費削減により、製造コストを下げることも可能だからです。しかし、原価率は私たちにとって良い製品を判断する1つの材料になります。
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私はアパレル本社で事務のアルバイトをしていたことがあります。(現在は倒産しています。)そちらでは、定価7,900円の服が1,480円で仕入れられていました。製品によりバラつきはあるものの「こんなに服って安いんだ!」という驚きがありました。
2.原価率の高いメンズファッションブランド
では、原価率の高いメンズファッションのブランドをご紹介します。ちなみにメンズ服の一般的な原価率は30%です。百貨店で販売されているブランドやハイブランドでは20%を切ることもあります。
UNITED TOKYO
株式会社TOKYO BASEから誕生した新ブランドです。
このブランドの凄い点が「原価率50%以上」です。15,000円のアウターを作るのに7,500円かけているんです。しかも企業側が自信を持って「うちの原価率はこれだけです。」と言っています。原価率を高くして、良い物を売ることがプラスになると考えているからです。
間違いなく、現在でもっとも原価率の高いブランドです。
※あまりに評判が良いためUNITED TOKYOのレザージャケットを予約しました。購入後にレビューさせて頂きますね。
UNIQLO
身近でもっともコスパの良いブランドがユニクロです。原価率は38%です。
他社よりも大量生産が可能なので、コストが下がっているのに高い原価率を維持しています。価格に見合わない高品質な製品を購入できます。最近では有名デザイナーとコラボすることで良いデザインの製品が増えました。
ユニクロだけでオシャレをすることも十分に可能です。
ZARA
2014年にはファッション流通企業世界一になっているインディテックスのZARA。ユニクロやH&Mと比べて高いと思われる人も居るでしょうが、原価率は37%。
ユニクロと比べて広告をしない。商品の回転率が高く、一部商品は追加作成していくスタイルで勝負しています。海外へ空輸するため、日本での販売価格が高いのが残念。(新しいファッションを直ぐに流通させたいため。船だと時間がかかる。)スペインでは日本のユニクロレベルの価格で購入できます。
高品質でデザイン性の高い製品が多いので、ZARAを中心にファッションを考えるとコスパ良くファッションが楽しめます。
3.自分の目を育てよう
「ユニクロは安いから粗悪品が多い。」と私も思っていた時期があります。そんなことはありません。あの価格帯で素晴らしい素材を使い、メイドインジャパンのジーンズを届けています。下手なセレクトショップの製品よりよっぽど良いものが手に入ります。
日本人はブランド好きなので「良いブランドのものは良いものだ。」と信じてしまう傾向があります。
それよりも自分の目や手を育てましょう。
そのうち、
「あ、この白シャツは直ぐに黄ばんでしまう奴だ。」
と分かってきます。これはどんなに高い製品でも使えません。逆に安くても3年以上使えるシャツもあります。(私はバナナリパブリックのシャツで当たりのものを見つけました。値引き品+タイムセールでたった1,500円で買えましたが、3年以上着続けています。シワもほとんどできません。)
上記した3ブランドは原価率に自信を持っているブランドです。「原価と販売価格が近いため、安心して購入してできる。」という狙いがあります。このブランドの製品を買ってみて良い服がどのようなものか調べてみると良いでしょう。