島国でも魚が美味いと限らない
皆さんは海に面している国なら「魚が美味いに決まっている!」と思いますよね。外国では必ずしもそうとは限りません。
今回はニューカレドニアの「シーフード」と「肉」についてお話します。結論から言えば肉の方が美味しかったのですが、その細かな理由を日本人視点でお届けします。
ニューカレドニアのシーフード事情
ニューカレドニアは四国ほどの面積を持つ島国です。南国特有の温かさもあり、漁が盛んです。
そのため、
- 魚介類が新鮮
- シーフード料理が安い
- 日本と食文化が似ている
と言われています。特にエビは「天使のエビ」と呼ばれ、ぷりぷりした触感が世界中で愛されています。
しかし、私たち日本人とは文化が違いことを忘れてはいけません。同じ島国なので魚介類の扱いには慣れているのですが、日本特有の繊細さは無く、豪快な料理が振舞われます。
衛生面の不安が強い
ホテルの部屋以外でエアコンを見かけることがありません。レストランも開放的な作りになっており、動物や虫が自由に行き来できます。
具体例を挙げると、
- 窓は基本的に開かれている
- 猫や鳥が自由に店内に入ってくる。
- 南国のため、虫がでかい。
- 空調が無いため、室内から室外への空気移動が無く虫が逃げ出さない。
です。
一流ホテルのディナーでもキノコバエのような小型不快害虫がシーフード付近に飛び回っています。スタッフも退治しようとはしません。追い払う程度です。
味付けが弱い
日本は魚臭さを取るために「ワサビ」「酢」など様々な調味料を使用します。
ニューカレドニアでは
「レモン」「ごま油」
が主体です。爽やかさが出ますが、どうしても味にパンチがありません。醤油を使う文化も無いため、日本人目線では「味の無い魚料理」となります。
寿司は酢飯ではなく、ワサビもありません。米は柔らかく炊き上げられており、何となく違う食べ物の雰囲気がします。
私はニューカレドニアのシーフードは「日本以下のレベル」と感じました。ただし、不味い訳ではありません。日本の食文化が進みすぎているのです。
ニューカレドニアの肉事情
肉料理も日本と違います。日本は脂身の柔らかさ、甘さを求めます。しかし、ニューカレドニアは逆です。オセアニア圏ですから、オージービーフが主体です。
オージービーフ特有の固さ+肉らしさ
まず肉は基本的にしっかり焼かれています。この点、衛生面の不安がありません。日本の肉に比べて固いのですが、オージービーフ特有の「肉らしさ」があり、肉の旨みを感じることができます。
肉につけるソースは「マッシュルーム」「ペッパー」「ブルーチーズ」が主流です。どれも味がしっかりしており、肉の臭みを取ってくれます。
スタンダートが美味!
ただし、ラム肉など臭みのある肉は信じられないほどの臭いです。とても食べられるものではありません。
ビーフ・ポーク・チキンの3種類のみを選びましょう。ソースも悩んだら「ペッパー」か「マッシュルーム」をお勧めします。ブルーチーズも臭みがありますからね。
まとめ
記事中間で書きましたが、日本の食文化が進みすぎていることを忘れてはいけません。ニューカレドニアに限らず、ハワイ・イタリアなど各地の旅行者が「同じメニューでも日本食の方が旨い」と言っています。
グルメを楽しむというよりも「食文化の違い」を楽しむイメージで食事をすると良いでしょう。
※余談ですがクロワッサンだけはメチャメチャ旨いです。カプチーノは何故かチョコ味です。