「家が欲しいけど失敗しそう・・・。」
その気持ち分かります。私もマイホームを建てる際、絶対に損はしたくない!詐欺まがいのハウスメーカーとは契約したくない!と気持ちを引き締めました。
しかし、実際に家を建ててみて分かったことがあります。それは失敗の不安は解消できるということです。
マイホーム建設・建売購入の不安の原因
例えば1,000円の水筒を買うのにそんなに悩みませんよね。
マイホームが不安なのは値段が高いからです。
人生で1度しか買えない物です。
なので、「損をしたくない」と考えます。これが一番のポイント。
見た目がオシャレでも住み心地が悪ければ「悪い物件を買ってしまった。」と思います。立地が最高でもローンの支払いが大きくなり、ギリギリの生活になっても失敗です。
値段よりも良い物件が欲しい。しかし、家には様々な要素が含まれます。家素材の良し悪しから、間取り・立地、メーカーの対応など、分野が様々です。全てを勉強する訳にはいきませんから、ハウスメーカーや工務店の意見を採用することになります。
その意見が後々になって失敗だった場合、「このお店に頼んだのは失敗だった。」と後悔します。
マイホーム失敗の原因は自分?!
しかし、メーカー・工務店側の意見はそこまであてになりません。
なぜなら、実際に住むのはあなただからです。
間取りがチグハグでもあなたがOKなら、「間取りに関しては素晴らしい物件」になります。マイホームで失敗する人のほとんどが初期の勉強不足です。
- 予算
- 家具の配置や子供の数などを考えた間取り
- ご近所さんの事前の調査
- 耐久性のある素材
- 値段を取るのか、家の質を取るのか
家に対する考えが具体的であればあるほど、メーカーとの打ち合わせができます。予算のすり合わせも可能です。考えが無い場合、メーカーは様々な提案をします。しかし、その提案の中にはメーカーの売り上げを考えただけの内容もあります。
不良建設はほんの一部
「けど、最初から悪い家もあるよね。」とお思いでしょう。
事実、マンションが杭の上に立っていなかったニュースがありました。姉歯物件も柱の数が少ないなどの理由で問題となりました。
しかし、これは稀なケースです。
基本的にハウスメーカーも工務店もそれなりの家を建ててくれます。国が法律で家に関する基準を厳しくしていますし、地盤調査や杭打ちも専門の業者に依頼し、写真付きで出来栄えを見せてくれるからです。
家の良さは値段に比例する
ただし、家は値段相応です。1,000万円の予算しかないのに1,200万円相当の家は建ちません。
注文住宅より建売は不安だと言われます。それは安すぎるからです。
注文住宅は土地代別で2,000万円前後。
建売は土地代込みで2,000万円前後。場所によっては注文住宅の半額ほどで買えてしまいます。もちろん、同時に3~4宅を建築しますから材料費や人件費の節約ができます。しかし、1,000万円近く安くするのは不可能です。
家の素材・水周り製品のレベルを下げ、見た目は注文住宅レベル。細かい部分は注文住宅未満のレベルにすることで値段を下げていると考えられます。
予算があれば良い家は建ちます。
長持ちする家が欲しい。耐久性の高い家が欲しい。と考えているのなら、メーカー選びに時間をかけるよりお金を貯めることを考えた方が現実的です。
マイホームで「損をしない方法」とは
予算と同等レベルで「納得できる家」を買うことが損をしないポイントです。
そのためにも、あなたが家で何を重要だと思うのか、3点まとめておきましょう。
私の場合、
- 駅まで徒歩圏内の立地
- 耐震性が高い
- 素材にこだわっている
の3つでした。
理由は、
駅を利用することで車の台数を1台にする。
耐震性を高くし、地震保険の値段を下げる。
素材の質を上げ、長持ちする家にする。
です。
代わりに家・土地は小さめでもOK。と考えていました。およそ40坪の土地を550万円で買い、家の価格も地盤改良や外溝費込みで2,200万円で済みました。値段相応なのですが、私の考えていた家の良さを兼ね備えており、自分の中では大満足です。得ではないかもしれません。しかし、損はしませんでした。
あなたの話を聞いてくれる店を選ぼう
ハウスメーカーの中には無理やり高い製品を勧めてくる営業が居ます。彼らにはノルマがあります。その話を信じてしまうと、あなたは結果的に損をしてしまうかもしれません。(それはそれで値段相応なのですが、あなたに不必要なものを取り入れることで損と感じるためです。)
そこで、あなたが考えている家の良さを取り入れてくれるお店選びをしましょう。
私は地元密着の工務店で建てました。ハウスメーカーに比べて無駄な支払い・無茶な営業が少ないと考えたためです。小さな工務店は口コミ評判が命です。もし、悪評が立てば倒産の恐れがあります。そのため、建てる側の意見を尊重してくれる人が多いです。
工務店の資料を一括で請求できるサービスもあります。
マイホームをお得に買うのではなく、あなたにとって不満足じゃない「損の無い家を買う」考えで検討してみましょう。そうすることで、予算に対して何を重要とすべきかが考えられるようになります。