人脈とコミュニケーション力
創作分野に携わっていると色んな話が聞けます。
音楽業界の第一線で働いていた友人がおりましたが、
人付き合いの軋轢があり別分野に移ることになりました。
ビジネス的に暗雲立ち込めている業界なので、
昔のような夢が消えつつあるんですよね。
しかし、音楽から学べることはたくさんあります。
彼もコミュニケーション力が付き、人前での講演が苦にならないと言っていました。
社会的に評価される能力は付いてくるのです。
通常は出来ない経験
音楽は人に聞いてもらわなければいけません。
プレイヤーならライブ時に、DTM・配信で頑張っているのなら、CD頒布時や動画コメントから評価が頂けます。
自分のものを人から評価されるって大きな経験なんですよ。
通常の会社ならそれなりのキャリアがないと企画に参加することすら出来ません。
厳しい意見もあれば、自分と違った見解の評価も頂けます。
人はどうしても自己肥大化してきます。
思い通りにならないことを会社や政治のせいにしてしまったり・・・。
他人から評価を貰うことに慣れていると自分の立場が分かります。
客観的に自分を知ることは意外と出来ない経験なんですよ。
人脈が広がり続ける
音楽は人と人との繋がりを濃くする力があります。
私は自分の曲を聞いてくれた人たちとのコミュニティが広がりました。
北は北海道。南は九州まで、どこに行っても知り合いがいます。
普通の生活では考えられないことですよね。
自分が悩んでいるとき、彼らから素晴らしいアドバイスを頂けました。
人脈がある事はそれだけで大きなメリットなんです。
人生が潤う
学生時代は働きたい仕事(夢)に対する憧れで生きていけます。
社会に出てしまうと目標を見失いがちです。
音楽はそのものが人生の糧になるエネルギーを持っています。
音楽ビジネスに参入しなくても、自己表現のツールとして活用できます。
人は誰でも自分の事を知って欲しいと感じています。
インターネットが普及した現在、音楽はより身近な存在となりました。
それまでは100人に聞いてもらえれば大成功だったのに、
動画サイトを使えば一瞬で1,000人に聞いてもらえます。
上達よりも気持ちを大事に
音楽大学に通っていたとき、生徒は2つの種類に分かれました。
1つはお嬢様。
ピアノでクラシックを演奏し、ピアノ教師や演奏者を目指しています。
1つはアーティスト。
演奏・作曲・録音 色んな分野に分かれますが、
近代的な機械・楽器を使い、格好良さや夢・自己表現を追求しています。
私はアーティスト方面の学科におりました。
お嬢様系の人たちは私たちの事を笑っており、私たちはお嬢様系の人を疎んじていました。
けれど、お互いに理解し合える人が居たんです。
共通しているのは音楽が好きな事。
楽器や技術の上達は大切な事です。
大切な事なのですが、音楽って技術が無くても良いものが多いんですよね。
音楽でバカをして、笑い合える。
(長調の曲をいきなり短調にしたり。簡単なコードでセッションしたり。)
何となく遠い人なんだけど、通じ合える。この感情を忘れないようにして下さい。
音楽に挫折はつき物です。
どこかで夢と現実を考えなくてはいけません。
最初にも書きましたが、音楽は仕事じゃなくても十分に楽しめますしメリットがあります。
どんな形であれ死ぬまで続けていきましょう。
絶対に「音楽やってて良かった!」と心から思える日が来ます。