一生ものだから慎重に
20代後半になれば家の購入を考えます。消費税増税+少子化に伴い、売りに出される物件は増えるばかり。昔と比べれば敷居は低くなったと言えるでしょう。それでも1,500万~3,000万というお金が動きます。絶対に失敗はしたくありません。
もしかして地域情報誌に載っている物件を見て「欲しい」と思っていませんか?それは戸建て探しに本腰を入れていない証拠です。ちょっとしたことを知っているだけで良い物件を見つけることができます。
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まずは不動産屋へ行こう
仕事をしながら情報を集めるには時間がありません。特に不動産や家、土地に関しては無頓着に過ごしてきたはずです。自分で調べるのも大切ですが、まずはプロに話を聞いてみると良いでしょう。
雑誌掲載物件は売れない商品
自宅にフリーペーパーが届いたことってありませんか?新しい飲食店や美容室の情報・チケットが付いている雑誌です。ここに建て売り物件、中古物件、新築などの情報が掲載されています。一見すると素晴らしい内容に見えますが間違いです。
雑誌に広告を載せているのは売れないからです。
写りの良い写真を載せているだけで、真横にお墓や工場があるかもしれません。細い路地の奥にあり大型車が通行できない恐れもあります。
良い物件は誰が見ても良いに決まっています。次々に成約されていく中で一部の物件が雑誌に載っているっておかしいと思いませんか?
不動産情報サイトの活用
車の売買には専門雑誌、専門サイトがあります。これは比較的新しい情報が入ってきます。不動産に関しても同じです。
一部の不動産会社は物件サイトを持っています。(アパート・マンションの賃貸サイトのようなもの。)これはフリー雑誌とは違い情報が入っては消えていくリアルタイム情報です。
毎日欠かさずチェックしていれば半年以内にこれだ!と思う物件が見つかります。
気になった物件は現地に行くべき
かといって情報のみで判断してはいけません。最低1,000万円以上の買い物なので調査時間は多ければ多いほど安心です。不動産情報サイトで気になる物件が見つかったら現地に行きましょう。(不動産に行く前に。)
自分の足で行くから思いがけないことが分かるものです。
- 近くに学校があれば交番があるので治安が良い
- 横の家の壁が高くて日当たりが悪そう
- 行ってみたら地盤が弱かった
第一印象を大切にしよう
家を買う際はメリットよりもデメリットに目を向けるべきです。10つのメリットがあっても大きなデメリット1つで台無しになる恐れがあるからです。
周りの家と隣接していれば多少の騒音が発生します。「近くの家のピアノ音が気になる。」と思ったら別の物件にしましょう。現段階で気になるのなら、住み始めたらもっと気になるに決まっています。
見るべきは「家」だけじゃない
戸建てを買う!と思うと家の構造や設備に目が行ってしまいます。構造はともかく、設備に関しては後から付け足しも可能です。それよりも変えられない部分に目を向けると良いでしょう。
新興住宅地がおすすめ
住居を構える以上、自治体や近所づきあいをしなければいけません。
古くからの住宅地では
- 自治会長などの役職を任される
- 近所の目が厳しい
- お局さんが居る可能性がある
などの注意点があります。ゴミ捨て一つでもチェックされていてはたまったもんじゃありません。そこで新興住宅地をおすすめします。
早めに新興住宅地入りできれば後からの人に対して気を使う必要がありません。自分が先輩なので教える立場になりますから。自治会長などの役職も早めに終了し、後の人に受け渡すことができます。何よりも古くからの家に「常識はずれな人」が多いんです。(住むことに関してのチェックが入らないため。)
「移動」のしやすさを考えよう
買い物の利便性、駅・バス停からの距離は非常に大きな問題です。国道まで遠すぎるのも危険です。「移動」はお金と時間がかかる大変なもの。どこに行くにも30分以上かかるのでは生活に難が生じます。
路地に入りすぎると大型車が入れません。通販をするたびに道を説明しないといけません。所有車にも制限がかかってしまいます。
土地の安さだけに目を向けるのではなく、値段以上の利便性があるかどうかを判断しましょう。
資金に注意
By: epSos .de
頭金を払えば払うほど後が楽!メディアでは耳にタコができるほど言われていることですが、これって危険なんです。
家は建てる時の見積もりが全てではありません!
建てている最中に出費が増える可能性が大です。ここでお金がゼロになると銀行以外で借金しないといけなくなります。
貯金を全額使わないように
家に全額お金をかけるのではなく、別の預金も持っておきましょう。
- 建てる際の超過額
- 後の生活費
- 引越し・家具家電代
このくらいは必要です。100~200万円は残しておかなければいけません。
新築は住んだ翌年には中古物件となり査定額が半額近くまで下がります。「戸建て」というだけで他にこだわりが無いのであれば比較的安価な建て売り・中古物件を探した方が現実的かもしれませんね。
少し余分に借りよう
業者によっては初期見積もりから出費を大きめに考えた見積もりの2つを出してくれます。後者の見積もりを使えば銀行からの融資を多めに受けることが可能です。これを建てる際の超過額と考えましょう。
もし超過しなかったとしたら、余分額を直ぐに返してしまえば良いんです。多少の利子を払う必要はありますが、お金がゼロになる心配を思えば大した額ではありません。
まとめ
上記以外にも人気が上がっている太陽発電、オール電化など悩む問題はたくさんあります。こうしたことも後付けで何とかなっちゃうんですよね。
繰り返しになりますが変えられない点を重要視して下さい。そのためにも不動産サイトから情報を集めることから始めましょう。気になる物件ができ、現地でも問題が無ければ早急に不動産に行き相談しましょう。